前回に続いて、いったんプリアプルーブされたローンがおりない理由トップ18を引き続きお伝えします。
7.購入する物件のオーナーとの関係がローン会社に知らされていない
「買うことにした家は実は親戚の家だった」という場合、その事実はローン会社に知らせておく必要があります。他人同士の取引を前提にローン認可手続きが設定されているので、親戚間取引などの場合は手続きが異なります。「親戚を助けるために家を高値で買ってあげる」などの事態が考えられるからです。
8.バイヤーの口座に多額の振込みがあり、その内容が書類で説明できない
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これは日本人の方が家を買う場合、時々発生する事態です!ご注意ください。ローン会社は通常、過去2ヶ月にわたってバイヤーの口座のお金の出入りをチェックします。その間にどこかから振込みがあり、その内容を書類で説明できないとそのお金が購入に使えない可能性が大です。例えば、日本の親戚が頭金を助けてくれる場合、その資金はまず助けてくれる親戚名義の口座に預金されていて、その証明(銀行発行の残高証明など)があり、資金が送金されてきた記録があり、その親戚が「お金をくれる」旨を書いたギフトレターがある・・・・というように全てが説明できなければなりません。タンス預金などは、資金がくれる人のものである証明が無いので使えません。また贈与の事実を残さないために日本に行ってスーツケースに現金を入れて持ってくる・・・なども当然ながらできません!
ドラッグディーラーが出てくる映画で、「マネーランドリー」という言葉を聞いたことがあると思います。麻薬の取引などで得た出所の言えないお金を、現金収入が当たり前のビジネスを使って合法収入だということにするのがマネーランドリーです。実は出所の分からない現金で不動産を買ってもマネーランドリーができてしまうので、ローン会社をそれをチェックすることになっているのです。ただし普通は2ヶ月以前に振り込まれた資金についてはチェックがありません。
9.タックスリターン(確定申告)をやっていない
ローン会社は審査の途中でタックスリターンの書類を直接IRSから取り寄せます。もしタックスリターンが申告されていないと、ローンがおりない可能性が大です。税金は期日までにきちんと払いましょう。また期日までに書類が作れない場合は、きちんと延期申請の書類を提出しましょう。
10.仕事先がかわっている
エスクロー中はとにかく何も変化が無いのが理想的ですが、仕事先が変わる可能性がある場合は、すぐにローン担当者やリアルターに相談してください。仕事先だけではなく、役職、収入などがかわる場合も同様です。二つ以上仕事がある場合、メインの仕事だけではなく副職も同様です。「今よりもいい仕事に就くのだし、収入もアップするのだから問題ないと思った」という人が時々いますが、ローンの審査にとっては大問題です! 必ずご連絡ください。
11.所有している他の不動産の情報がローン会社に伝わっていない
「ローンの支払いが終っている不動産は関係ないだろう」と思って、自分が所有している他の家や土地をバイヤーがローン担当者に伝えていないことが時々あります。ローン担当者も他に不動産があるとは思わず、聞き忘れていることも。ローンの支払いはなくても、固定資産税や保険料の支払いは毎年必要になるので、この情報は審査に必要です。最後になってタックスリターンやローン会社のリサーチで他の不動産所有の事実が発覚して大騒ぎにならないように、あらかじめ持っている不動産については全てをローン担当者に伝えて置いてください。
12.個人間のモーゲージをローン会社に伝えていない
別の不動産を買ったときにセラー個人にローンを組んでもらってそれを返済している場合、その事実はクレジットレポートには出てきません。でもそれをいいことに借金の存在をローン会社に伝えていないと、最終段階でローンがおりなくなる可能性があります。
次回はi最終回。来週掲載しますのでお楽しみに!
(このコラムは私のブローカーDilbeck Real Estateのパートナー会社 Wintrust Mortgage のシニアローンオフィッサー、Brenda Montgomeryさん (携帯818-314-8069) からご提供いただいた情報に基づいています。)