リースバック(Lease Back)とは、不動産を売る際、エスクローがクローズして売買契約が終了した後、売り手がその物件を買い手から賃貸することです。リースバック期間中は家の元の売り手がテナントに、買い手が大家になります。賃貸料は通常はPITI -買い手のモーゲージの月支払額(Principal + Interest)、固定資産税の月額(Tax)、住宅保険料の月額(Insurance)の合計になります。つまりバイヤーからのお金の持ち出しは無いわけです。ただしバイヤーによっては自分のオファーを有利にするために「リースバック期間の賃貸料は1ドル」などの好条件を提示する場合もあります。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i
リースバックが行われる主な理由は住宅の買い替え。リースバック期間を2か月ほど設定しておけば、現在住んでいる家を売り終わって現金を手にしてから、次の家にオファーを出し、リース期間中に次の家をクローズ。リース期間終了時に元の家から次の家に引っ越すことも、うまくいけば可能です。
家を買い替える場合、「もしも次の家が●●日までに買えたらこの家を売ります」という条件付きで家を売り出す方法もありますが、このような条件は買い手に嫌われる傾向にあります。売り手にとってはリスクフリーですが、買い手には「次の家が買えたらっていう条件だけど、ほんとに買えるの?あんまり真剣に売る気がないんじゃない?」「次の家が買えなかったら家の調査代金無駄になるなら、格安じゃなくちゃ買う気がしない。」などと思われ、元の家がなかなか売れない、本来のマーケット価格より安くしか売れない原因になってしまいます。
その点、リースバックなら通常のエスクロー期間が終われば家は買い手のものになるので安心です。リースバック期間2か月程度なら、価格にもあまり大きな悪影響は出ないと思います。
ただし買い替え先がロサンゼルス周辺など買い手間の競争が激しい地区だと2か月などで次の家をクローズするのは簡単ではありません。あらかじめきちんと調査をして、目星を付けておけば可能だと思いますが、「どうしてもうまくいかない場合は1年間賃貸する」など、最悪の事態に対する覚悟を一応しておく必要があります。