C.L.U.E. レポート、というものの存在をご存知ですか?

あまり知られていないのですが、このレポートは不動産を買う場合に重要な役割を果たすことがあります。C.L.U.E.とは、 Comprehensive Loss Underwriting Exchangeの頭文字。ある不動産に対して過去にどのような保険金支払い請求がいつあり、その結果いくら支払われたのかの情報を5年分集めたレポートで、これを見ると不動産に対してどのような問題が過去に起こったか、その一端を知ることが出来ます。

例えば、ガレージでボヤが起きて、住宅保険を使って修理を行った場合、その記録はこのレポートに掲載されます。このような過去の問題があった場合、売り手はその問題を必ず買い手に知らせなければならないことになっていますが、すっかり忘れていることもありえます。念には念を入れる場合は、このような第三者のレポートで確認するのがいいと思います。レポートは不動産のオーナー及びその不動産に保険をかける保険業者しか請求できません。不動産のバイヤーは購入時のオファーの中でオーナーにレポートを要求できます。

不動産を売る場合は、このレポートをあらかじめ用意しておくのもいいと思います。過去5年間、保険を使って修理を行っていない場合はそれを証明して、建物のコンディションが良いことをアピールできます。また公開事項の書類に、過去の問題を書き忘れるのを防ぐ役にも立ちます。

不動産のオーナーは、保険金請求情報を集めている LexisNexis Risk SolutionsからC.L.U.E.レポートを年一回無料で入手できます。