homestead

住宅所有者の主な居住地、つまり自宅は英語でPreimary residence(プライマリー・レジデンス)と呼ばれますが、これをHomestead(ホームステッド)と呼ぶこともあります。投資物件や別荘はプライマリー・レジデンスでもホームステッドでもありません。

ホームステッド・エグゼンプション(Homestead Exemption。ホームステッド免除)とは、自宅を保護する目的で、固定資産税の負担を軽減したり、訴訟などでから自宅物件を守る法的制度のことです。ホームステッド免除の具体的な内容は地方自治体によって異なります。ここではロサンゼルス郡のホームステッド免除について説明したいと思います。 i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i ii i i i i i i i i i ii i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i

一般の人にとってホームステッド免除の最もありがたい効力は固定資産税の減免です。住宅を購入した後、ホームステッドを申請すると、ロサンゼルス郡では固定資産税の評価額が$7000軽減されます。カリフォルニアでは年固定資産税は評価額の1%です。(この他に評価額に連動しないメロルーズという不動産所有者にかかる税金もあります。)ホームステッドを申請すると、$7000の1%、つまり年間 $70が固定資産税から減免されます。”自宅を守るために税金を減免する”という大義名分はすばらしいのですが、実際の額は年間たった$70。でも$70でも割引してくれないよりはマシですね。詳しくはこちらをご覧ください。

また、ホームステッドには訴訟などからある程度自宅を守る効力もあります。例えば誰かに訴えられ、裁判に負けて非常に大きな金額の損害賠償を支払うことになったとします。その際もホームステッドを申請してある自宅については、一定額までは自宅の価値が保護されます。豪邸に住んでいる場合は売って賠償に充てなければならないかもしれませんが、ホームステッドを申請してあれば、多くの場合、最低限の住宅がロサンゼルスカウンティ内で買えるとされる金額(毎年変わります。今現在は$600,000)まで売り上げ利益(=equity)を残してもらえます。詳しくはこちらをご覧ください。

ロサンゼルス郡では不動産を購入してしばらくすると、ロサンゼルス郡からホームステッド申請用紙が送られてくるので、もしもその不動産が自宅だったらホームステッドの申請をすることをお勧めします。もしも何も送られてこなかったら、ロサンゼルス郡のレコーディングオフィスのウエッブサイトから申請用紙をダウンロードして、自分で登記することもできます。

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