コンドミニアムは戸建てに比べると値段も比較的安いので、初めて家を買う方で予算が限られている場合や、忙しくて家のメインテナンスに時間をかけられないプロフェッショナルの方にとっては魅力的なオプションだと思います。多くのコンドミニアムにはプールやジムなどもあり、立地も便利。ロサンゼルス中心部だと戸建ては1925年から1945年ごろに建てられたものが多くなりますが、コンドミニアムはそれよりはずっと新しく、バスルームや部屋が広々として機能的。現代的な暮らしに慣れた人には戸建て住宅よりも住みやすいかもしれません。
ただ、コンドミニアムを買うということは自分のユニットを所有するということだけではなく、土地と建物を所有しているホームオーナーズアソシエーション(HOA)の一員になることも意味します。それはいったいどういう意味を持つのでしょうか?
HOAの役割には、建物のメインテナンスや管理を行い、規約やルールをメンバーに守らせ、予算を管理し、コンドミニアムの財政的な安定を確保すること、などが含まれます。ほとんどのHOAではメンバーは毎月共益費を払い込むことになります。この共益費には通常、共有空間にある樹木の管理、建物の外部のメインテナンス、ゴミの収集、保険料、セキュリティ費用、プールやジムなどのレクリエーション施設のメインテナンス費などが含まれます。.
共益費の額は通常MLSに記載されていますが、金額以上の細かいことは実際にオファーがアクセプトされてエスクローに入らないとはっきりは分からないことが多いのが実情です。エスクローに入るとバイヤーにはHOAドキュメントと呼ばれる分厚い書類を見る権利があります。それにはHOAの規約、過去12ヶ月のHOA集会の議事録、共益費がカバーする費用の内容などが書かれています。
HOAドキュメントは100ページ以上に及ぶことが多く、コピーがたいへんなのでオファーがアクセプトされないと手に入らないのが普通なのです。(HOAが書類の管理を専門にする外部会社と提携している場合は、費用を支払えばエスクローに入る前に入手できる場合もあります。)
以下がバイヤーがHOAドキュメントを読むにあたって気に留めておくべきポイントの一部です。
- 共益費の金額とそれが何をカバーするのか? (時には水道代などが含まれていることもあります。)
- HOAが管理するものと、住民が個人で管理するものの区分
- スペシャルアセスメントと呼ばれる、一時的に共益費を通常より多く徴収する予定が決まっているか?
- 不測の事態に備えた予備費が積み立てられているか?
- 共益費未払いの率はいくらか?
- ペットや喫煙などの禁止事項
- コンドミニアム専門のメインテナンス会社をつかっているかどうか
- 買おうとしているユニットは賃貸に転用できるか?賃貸に転用できるユニット数の上限が決まっているか?
- 入っている保険の内容。最悪の事態、建物を建て直す費用が補償されているか?
- 住民同士の関係はうまくいっているか? 議事録から争いごとが読み取れるか?
コンドミニアムの購入についてご質問がある方はどうぞお気軽にユカリ・トラヴィスrealtoryukari@gmail.comまで御連絡ください。.