bathroom

アメリカの不動産情報を見ていると、”この家のバスルーム数は1.5”とか、3.25、3 1/2など、バスルーム数が整数ではない表記を見ることがあります。「バスルームが3.25個って何?3は分かるけど、0.25ってどういうこと?」と疑問に思っている方の多いのではないでしょうか?ここではアメリカ不動産業界でのバスルームの数え方を簡単に説明したいと思います。

バスルームにとってはトイレ、シンク、シャワー、バスタブが4つの重要な要素であると考えられています。そこでアメリカ不動産の世界ではこれらの4要素が、それぞれバスルームの四分の一を構成していると見なして、以下のようにバスルーム数を数えます。 i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i ii i i i i i i i i i ii i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i

  • フルバスルーム(Full bathroom) :トイレ、シンク、シャワー、バスタブの4要素が揃っているバスルームのこと。バスルーム数は”1”とカウント。
  • スリークウォーター・バスルーム(Three quarter bathroom): トイレ、シンク、シャワーがあるバスルームのこと。バスタブは無し。バスルーム数は”0.75”または”3/4″とカウント。
  • ハーフバスルーム(Half bathroom): トイレ、シンクのみのバスルームのこと。パウダールーム(Powder room)とも呼ばれる。バスルーム数は”0.5”または”1/2″とカウント。主にゲスト用。

上記のルールに従うと、フルバスルームが2つ、スリークウォーターバスルームが1つ、ハーフバスルームが1つある家の場合、バスルーム数の合計は3.25になります。(2+0.75+0.5=3.25)

これは非常に分かりにくい表記方法です。なぜかと言うと、スリークウォーターバスルームが3つ、ハーフバスルームが2つある家、つまりバスルームが普通に言うと5つある家も、不動産業界の表記方法によるバスルーム数の合計は上と同じく3.25になってしまうからです。また、フルバスルームが2つの家は合計バスルーム数は2ですが、フルバスルームが1つでハーフバスルームが他に2つあり、普通に数えるとバスルームが3つの家も、バスルーム数は2になってしまいます。合計数だけ見ても、一体いくつバスルームがあるのか分かりません。「種類なんかどうでもいいから、バスルームはどんなものでも1とカウントしてくれ」と言いたくなりますよね。

さすがに最近は”フルバス〇個、スリークウォーター〇個、ハーフ〇個”とタイプごとに数を書き込むフォーマットになっている不動産情報サイトが多いですが、中にはまだ全合計数を表記する方式のものも。そんなフォーマットにリスティングデータを入力する時は「これに意味あるのか?」といつも疑問に思っています。

ちなみに、一つのバスルームにシンクが二つあるダブルシンクのバスルームでも、シンクの分は1/4とカウントします。ダブルシンク、トイレ、シャワーがあるバスルームはフルバスルームではありません。またシャワー室が別にあっても、シャワーがバスタブの中にあっても「シャワー有」とカウントされます。

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