サウスパサデナはパサデナの南に位置する、人口約2万5千人、約3.5平方マイルの小さな市で、高級住宅地として知られています。クラフツマンスタイルの美しい住宅が立ち並び、街路樹はレッドウッド、セコイヤなど。ヤシの木やスパニッシュコロニアルスタイルの家が多く、いかにも南カリフォルニア的な街並みの中で、南パサデナはアメリカのどことも特定できない独特の雰囲気を持っています。そのためアメリカ北東部や中西部を舞台とした映画やテレビ番組の撮影に使われることが多く、サウスパサデナが撮影に使用された映画はThe Terminator, Gone with the Wind, Halloween, Pee-Wee’s Big Adventure, American Pie, The Girl Next Door, Legally Blonde, Back to the Future, Bruce Almightyなど数え切れません。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i 

 

サウスパサデナからロサンゼルスのダウンタウンまでは10マイル以下。住民の多くはダウンタウン、バーバンク、パサデナなどに通勤しています。

 

メトロゴールドラインのサウスパサデナ駅付近、ミッションウエスト地区は有名なルート66の一部でもあり、小規模な店が並ぶおしゃれな商店街になっています。1915年開業のFair Oaks Pharmacy and Soda Fountainは1920年代からルート66の西のはずれの休憩所として知られてきました。1990年代に往時の姿を再現して改装され、現在も営業しています。タイルの床やブリキの天井、クラッシックな内装は一見の価値があります。また毎週木曜日の夕方にはミッションウエスト地区の Farmer’s Marketが開かれ、新鮮な野菜や花などを売る出店でにぎわいます。

ルート66の歴史的建築物として有名なのはRialto劇場。1925年に建てられた美しい映画館で、数々の映画やコマーシャルに使用されました。映画館が閉館してから数年前まで建物は傷むに任されていました。数年前に歴史的建築物を蘇らせることで知られるデベロッパーが購入、現在は修復が進んでいます。

サウスパサデナは高速710号線の延長に反対する街としても知られています。710号線はサウスパサデナの中心を南北に縦断する形で1960年代に建設が計画されましたが、反対運動により現在アルハンブラから高速210号線までの区間の建設が中断されています。反対運動の中心はサウスパサデナ市と住民で、50年以上にわたり裁判を含む争いが繰り広げられてきました。現在でも710号線延長計画は消滅したわけではなく、トンネルにする、ルートを変更しロサンゼルス市内を通過するなどの様々な案が検討され続けています。

 

サウスパサデナの学校区は South Pasadena Unified School District(SPUSD) と呼ばれ、小学校3校(Monterey Hills, Marengo and Arroyo Vista), 中学校一校(South Pasadena Middle School)、高校1校 (South Pasadena High School)を運営しています。サウスパサデナ学校区は成績が良いことで知られ、子供を良い学校に入れるために引っ越してくる家族もたくさんいます。