アメリカで不動産を購入するときに、不動産の本体価格以外にかかる諸経費のことをClosing Cost(クロージング・コスト)と呼びます。住宅ローンを利用して不動産を購入する場合は、決済する時には”頭金+クロージング・コスト”をエスクロー会社に口座に振り込むことになります。

クロージング・コストの額は物件の価格、購入する時期やその他の条件で変わり、実際に契約に入るまでは正確な額を計算することが難しいのですが、住宅ローンを使って不動産を購入する場合のクロージング・コストは購入額の1.5%ぐらいと言われています。

以下が買い手が支払う主なクロージングコストの内容です。

Escrow Fee-エスクロー会社に払う費用です。エスクローについてはこちらを参照

Recording Fee-不動産を登記する費用。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i 

Property tax proration – 売り手が固定資産税を先払いしている場合、日割り計算して清算するための費用。

HOA fee proration – 売り手がコンドミニアムの管理費を先払いしている場合、日割り計算して清算するための費用。

Property inspection fee – 建物調査をするための費用。費用はどのような調査をするかによって異なりますが、$1000ぐらいは予定しておいた方がいいと思います。

Home owner’s insurance – 名義が変わるのと同時に発効するように、通常はエスクローに払い込み、エスクローから保険会社に支払います。1年単位で支払うのが一般的です。

以下は住宅ローンを組む場合にかかるクロージングコストです。

Loan origination fee -融資手数料。住宅ローンを組む時に、ローン会社に支払う費用。

Appraisal fee  – 不動産価格の鑑定費用。住宅ローンを組む場合は必ず必要です。

Title insurance fee – タイトル保険料。タイトル保険は購入者が受取人となるOwner’s title insuranceとローン会社が受取人になる lender’s title insuranceがあります。Owner’s title insuranceは売り手が払ってくれるのが普通ですが、 lender’s title insuranceの費用は買い手が支払います。

主なものは以上です。この中で一番大きいのは融資手数料(融資額の1%が目安)です。クロージング・コストではありませんが、購入後すぐにシロアリ被害の修理等の建物修理費用もかかることが多いので頭に置いておいてください。

クロージングコストは不動産の売り手にもかかります。主なものは

  • Commission to real estate brokers – 不動産ブローカーのコミッション
  • Escrow fee -エスクロー費用
  • Reports and disclosures -買い手に渡すことが義務付けられているレポート作成費用
  • Owner’s title insurance ータイトル保険料
  • Transfer taxes -地方自治体へが不動産売買時に徴収する税金
  • Mandatory retrofit cost -地方自治体が不動産売買において義務付けている最低限の住宅基準を満たすための修理費用
  • Home warranty insurance -購入後1年間、空調などの家の機械的な部分についてかける保険(ホームワランティ保険)の費用。

売り手のクロージングコストは、決済する時に販売利益から差し引かれます。