住宅購入を真剣に考えはじめると、すぐに耳にするのがこの「プリアプルーバル(pre-approval)」という言葉。「実際に物件を見始める前に、まず住宅ローンのプリアプルーバルレターをとってください。」などと言われることが多いと思います。

住宅ローンのプリアプルーバルとは、住宅ローンの”借り手に関しての事前審査をパスした”というのこと。

ローン会社が住宅ローンにOKを出すには、1)住宅の購入者(ローンの借り手)と2)購入する物件、の両方の審査が必要。家を探し始めた当初はまだ購入する物件が決まっていないわけですが、とりあえず借り手の方の審査だけやってしまい、それにパスしたらレター(プリアプルーバルレター)を出しましょう、という仕組みになっています。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i 

プリアプルーバルレターをもらうには、まずローン会社選んで担当者と連絡をとり、必要書類(銀行預金等のステートメント、タックスリターン、収入を証明するPay Stub、車のローンなどを支払っていればその関連書類など)を提出します。クレジットスコアを調べるための少額の費用を要求されることもありますが、通常は無料で数日から1週間後にレターをもらえます。レターには購入金額、ローン額、ローンの種類などが書かれています。現時点でのローンの金利や毎月の支払額なども担当者が教えてくれます。

レターには有効期限が書かれていますが、期限内に家を買わなくてはならないわけではありません。有効期限を過ぎてしまったら担当者に連絡し、変更事項があれば伝えるだけで通常は簡単に新しいレターをもらえます。また、このレターをもらったからといってそのローン会社でローンを組まなければならないわけでもありません。プリアプルーバルレターは言ってみれば業者の見積もりのようなものです。作業をした担当者には申し訳ないですが、レターをもらった後、他社でローンを組んでも問題はありません。

買いたい物件が見つかったらオファーにプリアプルーバルレターを添付して提出します。物件によっては見学の予約を入れるときにプリアプルーバルレターの提出を求められる場合もあります。このように不動産の購入には必ず必要なもなので、プリアプルーバルレターは家探しを始めたらすぐにとってしまいましょう。

ローン会社の購入者の審査の方法としては他にPre-Qualify(プリクワリファイ)というものもあります。これは審査をする際に実際に書類を出してもらうことはせず、口頭で収入や資産の額などを訊いて審査するものです。もらえるレターはPreQualifyレターになります。無いよりはマシですが信用性が非常に低いので、PreQualifyレターではなく、Pre-approvalレターをもらうようにしましょう。