今日はアメリカ不動産取引の基本用語、As Is(アズ・イズ)とは何かを簡単にご説明したいと思います。
As Is (アズ・イズ)という言葉、不動産購入をお考えの方は、きっとどこかで聞いたことがあると思います。As Isとは「あるがまま」の意。不動産取引では非常に頻繁に使われる用語です。「この家はAs Isで売ります。」を”翻訳”すると、「この家のオーナーは修理は一切しませんよ。今ご覧になっているそのまま、あるがままの状態で売ります。修理をしてから売ってくださいとか頼まないでくださいね。頼んでも無駄ですよ。」になります。修理箇所が多いためにAs Isで売ろうとしていることが多いのは事実ですが、As Isセールだからといって家の状態が必ずしも悪いわけではありません。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i
ただしいくらAs Isと言っても、地方自治体が家を売るにあたって義務付けている修理、例えば煙報知機や一酸化炭素報知器を付けるなどは売り手がやるのが普通です。また通常のAs Isセールは、修理しないだけではなく修理費の要求にも応じないのが普通ですが、たまには「遠方に住んでいるので修理はしないけれど、修理費をクレジットとして渡すのはOK」な場合もありますので、よく聞いてみる必要があります。
と書いてきましたが、実はわざわざAs Isだと言わなくても、カリフォルニアの不動産売買は全部As Isセールです!
家を買う時に提出するオファー(不動産売買契約書)にも書いていありますが、全ての買い手は不動産の現状で買うことに同意して、価格を提示しています。エスクローに入ってから家を調査し重大な欠陥が見つかっても、購入をやめる権利はありますが、修理を要求する権利はありません。ただし実際には「●●を修理してくれたら買います。そうでなければ買うのをやめます。」と言われれえば話し合いに応じる売り手が多いのは事実です。As Isセールだとあらかじめ売り手が宣言しているケースではどうなるのでしょうか?「そうですか。それなら買うのをやめてください。」と売り手が言うかと思うと、必ずしもそうではありません。実際にはAs Isセールの売り手が修理や修理費分の減額交渉にのってくることも多々あります。
ということで、「As Isで売ります」と売り手が言う時の”As Is”は、買い手を多少ビビらせる効果以上の意味はあまりないのではないかと私は思います。