ロサンゼルス都心部及びバレー方面を得意としてるリアルターのユカリ・トラヴィスです。今日はアメリカ不動産取引の基本用語、Subject to inspection (サブジェクト・ツー・インスペクション)とは何かを簡単にご説明したいと思います。
この用語は買い手が購入オファーを出す段階では家の中が見られない場合に使われます。「家のような大きな買い物を、内部を見ないでする人がいるのか?」と驚かれるかもしれませんが、実はこのような状況はかなり頻繁にあるのです。i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i
一番よくあるのは、売り出し中の家が他の人に賃貸されている場合です。賃貸人に迷惑をかけるわけにはいかない、賃貸人が協力的でない場合は、やたらに他人を中に入れるわけにはいきません。外からだけ見て買ってもらうことになります。このような物件に対してオファーを出す時は、Subject to inspectionと一般に呼ばれている条件を付け加えるのが普通です。
Subject to inspection付きのオファーとは何かを簡単に言うと「私はこのオファーに書いてある価格や条件でこの家を買いますが、それはあくまで私が家の中を見て気に入った場合ですよ。もしも気に入らなかったらこのオファーはすぐに取り下げます。」ということです。「家の中はデポジットを送る前に見せてください。」など、期日もある程度指定するのが普通です(期日通りに見せてもらえるかどうかはまた別問題ですが)。このような条件を付けておけば内部を見ないでオファーを出してもリスクはほとんどありません。また売り手は、きちんと適正な価格のオファーを出してきた真剣なバイヤーだけを選んで家を見せればいいので、賃貸人などにかける迷惑は最小限で済みます。
最近はコロナウィルスの危険を避けるために、家をあまり多くの人に見せたくないオーナーが増えています。バーチャルツアーや写真をたくさんウエッブサイトに掲載し、それを見た上で「オファーはSubject to inspectionで出して下さい。」と言われることもたまにあるので、覚えておくと便利な言葉だと思います。