住宅ローンにはいろいろな分け方がありますが、そのうちの一つが一つがジャンボローン(Jumbo Loan)とコンフォーミングローン(Conforming Loan).

 住宅ローンを借りる場合、政府が決める基準に合ったローンは基準に「従っている」(Conforming)のでConformingローンと呼ばれています。Conforming Loanは銀行やローン会社からFHA, Fannie Mae, and Freddie Mac などの政府関連団体(GSEs) に引き渡され、そこから投資商品として投資家に売られます。政府関連団体が間に入ることで幅広い投資家層から資金を集められるので、利子がそんなに高くないのが特徴。ローンを貸し出した銀行やローン会社は自分で資金を集めなくていいのです。

 基準に従っていないローンはnon-conformingまたはJumbo Loanと呼ばれます。このようなローンは政府関連団体が買い取ってくれません。そうなるとローン用の資金集めが大変になるので、利子がやや高くなります。

 このConformingかどうかを決める基準のうち、もっともインパクトがあるのが住宅の価格。この価格はたびたび変更されるのですが、今のところロサンゼルスやその周辺エリアのリミットは$729,950. ところがこの価格は特別措置で引き上げられているものなので、有効なのは今月末まで。このままで行くと来月からは$625,500に引き下げられてしまいます。今議会で現状の基準を何とか延長しようという努力が続けられていますが、成功していない様子。

 $625,500はローン額なので、頭金が20%だとすると概ね$781,000以上の家を買おうとするとJumbo Loanになってしまうことになります。私のマーケットエリアだと大体の家は引き下げ後でも大丈夫ですが、ラキャナダ、パサデナ東部、シエラマドレ、ラキャナダ、マウントワシントンの山の上などで3-4寝室の家を購入しようとする方には影響が出てしまうかもしれません。

12・6・11追記

結局ローン限度額をこの不景気に引き下げるのは得策ではないとの判断から、元の基準に戻りました。めでたし、めでたし。