インターネット検索中に、上のグラフを見つけました。
住宅バブルについての統計について書かれてブログサイト内にあったグラフですが、これによると住宅価格は平常にかなり戻っていると考えることが出来るのではないかと思います。

赤線がインフレ率調整後の住宅価格中間値で青線がインフレ調整なし。赤線も多少右上がりですが、住宅サイズも徐々に大きくなっているのでその影響と考えられます。

ただこのグラフをみて、私にとっても最も印象的だったのはインフレというものの影響の重大さです。
青い線がぐんぐん上がっていくのはインフレ相当額が上がっていくからで、逆に考えると現金をたんすにしまっていたら、この青線と逆向きに価値がどんどん下がっていく!ということですね。たった10年でもその影響は重大です。

今の日本(アメリカも)はほとんどゼロ金利。ということはたんすにしまっているのと同じなので、元本保証だから安心だ、などと思って何もしないのは投資的には非常におおきなリスクを犯していることになります。時間のたつのはあっという間で、5年なんて直ぐにたってしまいます。普通に貯金をしたまま何もしないというのは恐ろしいことなわけです・・・。

いろいろな物が世の中にはありますが、目減りしないものはあまりありません。株もそうかもしれませんが、“物”ではないので、やはり不安があります。不動産というのは、古くなれば修理費はかかるけれどそれは利用価値や家賃で補えるので、最も目減りしない、珍しいものの一つなのではないでしょうか。

私などは商売柄ついつい物件を探しすぎて、時間ばかりかかってしまう傾向にあります。そんなことよりもなによりも、実は「一生のうちの出来るだけ早い時期に不動産を購入し、あとは時間の力で価値を上昇させる」ことが大切なのだ、と改めて痛感させてくれたグラフでした。