人間なら誰でも「少しでもいいものが欲しい」と思うのが自然だと思います。一杯1ドルのコーヒーよりも、2ドルのコーヒーの方がおいしいのが普通。不動産も同じで、同じエリアならやはり値段が高い方が素敵な家が多くなります。家購入の予算があらかじめ決まっていても、予算を超過した家を見てみたくなるのは普通のことだと思います。
特に数ヶ月以上の長い期間、家探しをしている方は特にその傾向があるように思われます。2013年9月の現状では、家の価格が一年前と比較して20-40%近く上昇しています。住宅探しの初期に見た家と同じグレードの家を探そうとすると、予算を5~10%超過した家を見ることのなってしまうのです。Please click the following link and continue reading the rest of the article.
予算を超過した家を気に入ってしまった場合、予算を上方修正できれば問題ないのですが、そうでない場合は、その家の価格がリスティング価格よりも低くならなければ購入することはできません。
そこで出る質問が「値段交渉の余地はあるでしょうか?」というもの。残念ながら、現在のマーケット状況ではその答えはほとんどの場合「ありません」になります。
その物件がもう二ヶ月も売りに出ていて誰も買い手がついていない場合などは、確かに値引きの余地があるかもしれません。だたそのような場合も、値引きができるのは売り手に今売らなければならない理由がある場合に限れらます。でも、バイヤーの方が気に入られる家は普通は二ヶ月も買い手がつかないような物件ではなく、売りに出たばかりの、どこからみても素敵な家であることが圧倒的に多いのです。
時間を無駄にせず、マイホーム購入にたどり着くために一番大切なのは、現実にしっかりと目を向けて、「自分の買える家の中から買いたい家を探す」ことだと思います。
住宅価格が上昇中の現在は、時間を無駄にするということは、お金を無駄にするのと同じです。仮に70万ドルの家をさがしているとしましょう。現在の値上がり率が低めにみて年間2割だとしても、毎月の値上がりは11万6千ドル。一週間で約3千ドル、30万円近く無駄にしていることになります。不動産の値上がりは直線的ではなく波があるので、一概に「一週間で30万円の無駄」などとは言えません。でも過去一年を振り返ると結果的には平均値上がり率はこれぐいらいかそれ以上の額になっているのです。
言うは易し、行うは難しなのですが、買えない家を見ることは時間の無駄以外の何者でもありません。予算超過の物件を見るのは、その物件が1ヶ月以上売れていなくて、かつ現実的な値引き額で自分の予算内に収まる場合のみに限るべきだと思います。