「自分の予算を超えた家なら好きな家がいくつもあるけれど、自分の予算内の家はどれもこれも気に入らない」という場合はどうしたらいいのでしょうか。
このようなケースは実は多々あります。当然のことですが、自分の予算を超えた家は買えません。ですので、自分の予算内の家がどれも気に入らないというのであれば、「家を買うのか、買わないのか」の判断をし直さなければなりません。
「自分の理想にぴったりと合った家でなければお金を払うつもりは絶対にない」というのであれば、「今は買わない」という判断になると思います。ただし、この場合注意していただきたいのは、その決断はもしかすると「場合によっては家は一生買わなくてもいい」という決断になっている可能性があるということです。Please click the following link and continue reading the rest of the article.
自分の貯金能力が不動産の年間上昇額を下回っている場合は(現状の値上がり率ではほとんどの人がそうだと思います。一週間で30万円貯金できる人はあまりいません!)、将来的に自分の理想の家を買うことができるようになる可能性は、予期しない大きな収入が入る、今よりもはるかに収入の高い仕事に就く、地価がまた暴落するなどの事態が起こらない限り、「ない」ことなります。つまり、このうような起こるかどうか保障の無い事態がもしも起こらなければ、一生家を買わないことになります。それで本当にいいのですか?
ここでの判断が「やはり家を買う」ということであれば、理想にこだわるのではなく、自分の家に今必要な最低限クリアすべき項目にだけに注目するようにしましょう。
アメリカでは日本と違って、買った家に一生住む人はほとんどいません。家は一生に一度の買い物ではなく、一生に何度もする買い物です。家族構成などが変われば、家の買い替えをするのが普通。家を買い換えても、不動産の値上がりに伴って生じた利益は次の不動産に受け継がれていきます。
確かに「買いたい家」は予算内の物件には一つも無いかもしれませんが、今最低限必要な機能を備えた「買うべき家」はどうですか? それも一つも無いでしょうか?
「買いたい家」はもっと素敵な家かもしれませんが、今「買うべき家」はどんな家ですか。「買いたい家」はサンタモニカにあるかもしれませんが、「買うべき家」はハイランドパークにあるのかもしれません。「買いたい家」は広い庭付きかもしれませんが、「買うべき家」はコンドミニアムなのかもしれません。「買いたい家」は床がピカピカのハードウッドかもしれませんが「買うべき家」は汚れたカーペットを剥がして自分でIkeaのフローリングを入れる家なのかもしれません。またもしかすると今「買うべき家」は、とりあえず不動産上昇傾向の波に乗るための足がかりの機能を満たしさえすれば、それだけでいいのかもしれません。
このようなプロセスを経て、「買いたい家」ではなく「買うべき家」像がはっきりとすれば、予算内で迷い無く家を購入することが出来るのではないかと思います。